ジョン・レノン オノ・ヨーコ  1980年

展示案内

このたびの展覧会は、篠山紀信が50年以上にわたって撮り続けてきたポートレートの中から、約110点を厳選し、5つのセクションに分けて紹介するものです。「GOD」、「STAR」、「BODY」、「SPECTACLE」、「ACCIDENTS」と題された各セクションを通して、また、各時代を象徴する人々のイメージを通して、日本が歩んできたそれぞれの時代を、そして、篠山紀信の写真にみなぎる「写真力」を体感してください。

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夏目雅子 1982年

GOD|鬼籍に入られた人々|The deceased
既に亡くなった人々のポートレート、それは、往年の歌手、俳優、作家、芸術家らの在りし日の姿です。巨大な空間で静かに対峙しあう作品たちは、雑誌やポスター、写真集など、当初の様々な文脈から離れ、新たな意味と表情を持ち始めます。

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AKB48 2010年

STAR|すべての人々に知られる有名人|The celebrities
「写真家は時代の写し鏡であり、突出した出来事や人を撮らねばならない」。篠山にとって、時代を代表するスターたちはきわめて重要な被写体です。スターが最も輝く瞬間を捉えたその写真は、時代を象徴するものとして、時空を超えて見るものを引きつけます。

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樋口可南子 1990年

BODY|裸の肉体─美とエロスと闘い|The body undressed|beauty, eroticism, struggle
初期の構成的なヌードから70年代の「激写」シリーズ、社会現象にまでなった写真集『Santa Fe』(宮沢りえ)など、つねに時代のヌード表現を切り開いてきた篠山の様々な挑戦を紹介します。

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市川海老蔵『暫』、鎌倉権五郎景政 2009年

SPECTACLE|私たちを異次元に連れ出す夢の世界|Dream worlds that take us to another dimension
「写真は嘘」「嘘の嘘は本当」・・・。篠山は、写真を単純に真実の記録だと考えるのではなく、むしろ虚と実のあいだにはからずも生じるリアリティにこそ写真の力があると考えます。篠山の写真によってリアリティを与えられた、歌舞伎、ディズニーランドといった夢の世界をご覧ください。

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大友瑠斗(9) 大友乃愛(7) 名取市 2011年

ACCIDENTS|2011年3月11日─東日本大震災で被災された人々の肖像|Disaster 11 March 2011─Portraits of the victims of the Great East Japan Earthquake
東日本大震災という未曾有の災害の後、篠山は、写真家としてそれを「無かったこと」にすることは出来なかったと語ります。被災地に入った篠山は、一切の演出も指示も出さず、ありのままを受け止める姿勢で被災者たちの立ち姿をカメラに収めました。

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